奥只見 その1 10月8日(水)
奥只見の銀山湖に関する紀行文には、古いニューサイクリングに、アルプスの萩原慎一氏の書いた「消えてしまった秘境」というのがあって、ずっと心に引っかかっていた。それが、このところ自転車仲間が走ってきたよというブログなんかをよく見るようになってきた。それも小出から一日で抜けてくる者までいる。そこで1泊2日の行程で、台風の合間を縫ってのツーリングを企てた。
会津若松⇒会津高原尾瀬口
最初は会津鉄道のサイクルトレインで田島から走るつもりであったが、サイクルトレインは9月で打ちきりとのことで、急遽輪行に切り換え会津高原尾瀬口まで行くことにした。列車は快速の日光行きで第3セクターにしてはなかなかの車両であった。
駅まで自転車を組み立て出発準備OK。今回はヒロセにフロントバッグとミニサドルバッグのスタイルである。
会津高原尾瀬口→旧中山峠→八総
トンネルの国道を避けて、すぐに中山峠の旧道に入った。
最初はなかなか良い道で、わき水はあるし・・・
ガマガエルがノタリノタリしているし・・・
小さな看板にいろいろ書いてあるし・・・これは植林した白樺林の案内板で遊歩道もあるようだった。熊看板に備えて熊鈴は付けてきました。
それが、七ヶ岳林道の分岐を過ぎた辺りから手入れが悪くなり落ち葉で路面が見えないことも。
中山峠に到着、峠手前では那須方面の山々が遠望でき、峠を過ぎると奥会津の山々が遠望できました。
下りは荒れた廃道状態で、アスファルトの路面はえぐられてしまっていて、地道より始末が悪いところもありました。
材木の伐採所では、作業中でしばしの待機を余儀なくされました。作業員が「上までは随分あるのけぇ」と聞いてきましたから、地元の人もまったく使っていない道なのでしょう。
下の方は快調になり、八総で国道に合流です。
八総→舘岩→内川
国道とはいえ300番台だから、交通量は少なくほぼ下りの道、桝沢渓谷は安ヶ森林道のことで湯西川に出ることが出来る。
舘岩を過ぎて、前沢の曲屋集落に立ち寄ってみた。一般民家なので大内とは異なりひっそりしていた。蕎麦畑が刈り入れを待っていた。
伊南川を渡ると、401(尾瀬街道)に合流する。
内川→大桃→檜枝岐
尾瀬街道大桃の部落にある大桃の舞台。すぐ脇の池にはサンショウウオ、モリアオガエルの保護と書かれていたが、池は干上がっていた。
豪雪地帯だからスノーシェットが多い、長いスノーシェットを抜けると、大規模林道の入り口がある。檜枝岐はすぐそこであった。
檜枝岐と言えば六地蔵、寒冷地の生活の苦難が表れていた。
数日前に観光案内所で紹介してもらった民宿は、村内をだいぶ行ったところにあった。うれしいことに新蕎麦の貼り紙が出ていた。
風呂は無料パスをもらって、村湯に入りに行った。3軒あるようだが一番近くの燧の湯に出かけた。少し硫黄臭のある湯であった。
「田舎料理だから」と言いながら、山菜とイワナづくしの料理が出た。最後に出た蕎麦(多分新蕎麦)の写真を撮り忘れた。折しも月食の日であったが空は雲に覆われていた。晴れていても山ばかりで見えなかったかもしれないが。それを良いことに早々に床についた。
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レポートお待ちしてました。
中山峠旧道の現状レポート、ありがとうございます。残念な状況のようですね。2009年だったか、Fサイのみんなで行ったのが最後になってしまいそうです。
前沢、大桃をきっちり押さえられているのはさすがですね。
ところで、村内上手の蕎麦の看板がある民宿。民宿開山じゃないですか?
続きを楽しみにお待ちしています。
投稿: 高地 大輔 | 2014年10月11日 (土) 21時30分
コメントしている間に写真がUPされてました。やっぱり直前でも比較的空いていて、蕎麦が美味しい民宿開山でしたね。イワナづくしも思い出しました。食事重視の、私好みの宿だった記憶があります。
投稿: 高地 大輔 | 2014年10月11日 (土) 21時34分
高地さん 開山をご存じでしたか。民宿・旅館がたくさんあるので、案内所お任せで当たったのがここでした。老女将が料理担当、若女将が朝蕎麦打ちをしていました。会津の宿は全くといって良いほど泊まったことがないので、年に一つ二つは開拓していきたいと思っています。
中山峠は以前ロードで越えたことがあったのですが、林業者が入るより奥は廃道化が進んでいます。
投稿: kuri | 2014年10月12日 (日) 16時28分